英語の文法|【動詞と文型】自動詞と他動詞の違いと使い分け

【動詞と文型】自動詞と他動詞の違いと使い分け 

自動詞と他動詞の違いは何でしょうか?

もう一度、考えてみてください!

 

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【自動詞】自身が自由に行える動詞、その後ろに名詞(目的語:何を)がとらない

【他動詞】他者に対して何かを行う動詞、その後ろに名詞(目的語:何を)をとる

いくつかの動詞を例に挙げながら、自動詞と他動詞について確認していきましょう。

 

lie と lay の違いと使い分け

この lie と lay は2つとも不規則に変化し、ものすごく覚えづらくて、混同してしまいやすい自動詞と他動詞です。ネイティヴでさえよく間違えます。lieにはもう1つ「ウソをつく」の意味もあります。そして、自動詞と他動詞の発音が「アイ」と「エイ」の違いだけなので、発音にも注意が必要で、覚えるのが大変です。

lielay – lain (lying)【人が寝る・物がある】

lay – laid – laid (laying)【人が寝かせる・物を置く】

lie – lied – lied (lying)【ウソをつく】

 

【ポイント】

  • 自動詞は、その後ろに名詞(目的語)がとらない動詞
  • 他動詞は、その後ろに名詞(目的語)をとる動詞

したがって、動詞の後ろに名詞(何を)がなければ自動詞で「寝る・ある」、動詞の後ろに名詞があれば他動詞で「置く・寝かせる」と考えるのです。

ネイティヴのほとんどがそのように発想しているので、活用については覚えていないわけです。

 

【例文】

1.She lay on the bench.

 彼女はベンチで寝てしまった。
2.She laid her baby in the bed.

 彼女は赤ん坊をベッドに寝かせた。 

例文のように、layの後ろに名詞(何を)はなくて on the bench で「どこ?」の副詞があるだけですから自動詞で「寝る」、 laid の後ろに her baby という名詞(何を)が来ているので他動詞で「寝かせる」となります。

それから「AはBのままだ」の意味のlieも頻出ですので、気をつけてください。

【例文】

1.The book lay open on the desk..

 本が広げた状態で机の上に置いてあった。
2.The cat lay motionless on the chair..

 猫が動かずに椅子の上でじっとしていた。 

 

rise と raiseの違いと使い分け

つぎに、rise と raiseを確認していきましょう。この rise は「自然現象」が発生する場合に用いて、arise は人間が関与することによって「疑問、問題、困難」が発生する場合に用います。だから、川が水源を発するのも自然現象ですからriseです。自動詞と他動詞の発音の違いが「アイ」と「エイ」だけなので、注意が必要です。また、rise も arise も「生じる」の意味があり紛らわしいので、気をつけてください。

rise – rose – risen (rising)【上がる・昇る・起き上がる・風や嵐が生じる】
raise – raised – raised(raising)【上げる・育てる・寄付を集める】
arise – arose -arisen (arising)【疑問、問題、困難が生じる】

 

【例文】

1.Katakai River rises in Mt. Kekatsusan.

 片貝川は毛勝三山に源を発している。

  ※「川が水源を発する」のriseですが、米国ではoriginateが普通に使われます

2.What kind of home were you raised in?

 あなたはどんな家で育ったのですか?

3.Many of our problems arise from our lack of imagination.

 僕らの問題の多くは想像力の欠如から生じる。

 

まとめ

いくつかの単語を例に、自動詞と他動詞について確認してきましたが、

ポイントは以下の通りなので、自動詞と他動詞に気をつけて、会話で使ってみてください。

【ポイント】

  • 自動詞は、その後ろに名詞(目的語)がとらない動詞
  • 他動詞は、その後ろに名詞(目的語)をとる動詞

 

英語の文法|「〜になる」become、be、get、come、goの使い分け

 

「~になる」を表す「become」「be」「get」「come」「go」

この日本語を英語にしてみてください! 

「私は(ドラゴン桜の)桜木先生みたいな先生になりたい。」 

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【正解】I want to be a good teacher like Mr. Sakuragi.

【不正解】I want to become a doctor like Mr. Sakuragi.

それでは、使い分けについて、説明していきます。

 

万能ワード「become」とは

「~になる」の代表は、やっぱりbecomeですね。

コアイメージとしては、「少し時間をかけて~になる」という感じです。

「become」の後には、名詞、形容詞、過去分詞が来ます。

 

【例文】 

1.He became a doctor.
 彼は、医者になった (become + 名詞)
2.He became famous.

 彼は、有名になった(become + 形容詞)

3.I became interested in online games.
 私は、オンラインゲームに興味を持つようになった(become + 過去分詞)

 

このように「become」は便利な単語ですが、注意しておかないといけない大事なポイントがあります。それは 以下の2点です。 よく覚えておいてください。

【ポイント】

  • 「become」の後に、不定詞(to do)をとらない。
  • 「become」は、通常、将来のことを表すときには使いません。

その理由は、「A become B」はAからBへの劇的変化を前提としていて、将来何をしたいのかの質問や未来志向の不定詞には become は不向きだからです。

 

なので、子どもに「大きくなったら何になりたいの?」と聞くときは、「What do you want to become when you grow up?」とは言わないんです。 では、何を使うかと言うと、「be」を使って表します。

 

将来「~になる」は「be」

将来のことを訪ねている文です。 ですから、以下のようになります。

【例文】

What do you want to be when you grow up?
答え方は以下のようになります。

I will be a professional soccer player.
プロサッカー選手になる!

 

あるべき状態「〜になる」のが「come」

become」の項目で「becomeの後に不定詞はとらない」と説明しました。 では、どんな動詞を使うのかというと、「come」「get」「grow」「learn」などいろいろあります。 まず「come」から確認していきましょう。

 

「come」は、物事があるべき方向や、前向きに進んでいるときに使います。 「come」の後ろには、不定詞の他に、形容詞も使えますが、基本的に前向きなイメージで使います。なお、「~になる」という意味で「come」を使う場合、後に続くのは不定詞(to do)、形容詞のみです。名詞や過去分詞は取りません。

 

【例文】

1.I have come to be able to speak English.

 私は、英語がしゃべれるようになりました(come to be)

2.When you wish upon a star, your dreams come true.

 星に願えば、あなたの夢は現実になる

 

「come」の反対語「go」

「come」のイメージとは反対に、状況が悪い状態「になる」場合は何を使えばいいのでしょうか? それは、好ましくない状況になっていくときは「go」です。 私たち日本人の感覚とは違っていて、 英語では、「go」はある話題の中心から去っていくイメージです。 ですから、自分の思惑や望みから、状況がどんどん遠ざかっていくイメージになります。

「come(~になる)」の後ろには、不定詞(to do)と形容詞を置くことができると言いましたが、「go」の後に続けられるのは、「形容詞」のみで、「不定詞」は不可です。 もし「go」の後に不定詞(to do)が来ると、「go」を「~へ行く」という意味で解釈され、勘違いさせてしまうからでしょう。

 

【例文】

1.I’m going gray.

 白髪になってきている

 

日常会話で頻出の「get」

「get」は、「become」と同じく「~になる」でよく使われます。ですから、「become」と「get」の使い分けは非常に大切ですので、 しっかり覚えてください。

 

【ポイント】「become」と「get」の違い 

  • 「become」の後は、【名詞、形容詞、過去分詞】で、不定詞(to do)はダメ。
  • 「get」の後に続くのは、【不定詞(to do)、形容詞、過去分詞】で、名詞はダメ。

使い分けができそうですね。 問題は、後に形容詞と過去分詞が続く場合についてです。

これについても、単語のイメージから使い分けができます。

まず、「become」のイメージとしては「だんだんと、時間をかけてなる」。

それに対し「get」のイメージは、「あまり時間をかけずになる」。

また、「become」は、状態がその後変わらず、長く続く場合に使われ、

そして「get」は、その後に状況はまだまだ変わっていく場合に使われます。

 

【例文】

1.He got angry.

 彼は怒った。しかし、ずっと怒っていない。

 

実は、「どちらにも、あてはまらない?」という場面もあります。また、一番多いのは、どっちでもよいという場面です。 だたし、基本的な概念はきちんと覚えておきましょう。

また、「get」は日常会話で多く使われ、「become」は書き言葉でよく使われます。フォーマルな文書では、「become」を使った方がよいです。 これで、「become」と「get」の基本的な使い分けの話は終わりですが、実は、もう一つ、やっかいな問題があります。

 

先ほど、「~なる」という文脈で使う場合、「get」の後には、名詞は来ないと書きましたね。 理由は、「get」の後に名詞を続けると、「~をもらう」とか「~を手に入れる」という使われ方と、混同しやすいからです。

しかし、日常会話の中では、「get+名詞(~になる)」は普通に使ってる地域もあります。 辞書でも「名詞も可」と書かれているものもあります。 これは、「基本は×だけど、使っている人もいる」ぐらいの認識をしていればいいです。

まとめ

「~になる」に当たる英単語は他にもありますが、基本的に、「become」「be」「get」「come」を押さえておけば、自分の言いたい事を最低限伝える分には事足りるでしょう。 もう一度、確認してして、会話で使ってみましょう。

  • 「become」の後ろに、名詞、形容詞、過去分詞が使える

  一般的に、ある身分になる、ある状態になるという意味で広く使われる。ある程度時間をかけ、その状態に変化していくイメージ。未来の事(将来~になる)をいうときには通常beを使う。

  • 「get」の後ろに、形容詞、不定詞(to do)は○、名詞は基本的には使えない

  日常会話でよく使われる。フォーマルではない。変化に時間がかからず、またその状態も一時的なイメージ。

  • 「come」の後ろに、形容詞、不定詞(to do)が使える

   状態が、あるべき状態や、好ましい状態に変化していく時に使われる。

  • 「go」の後ろに、形容詞が使える

  状態が、好ましくない方へ変化していく時に使われる。

 

英語の文法|「〜はどう」で間違いやすいWhatとHowの使い分け

ここでは、「〜はどう」で間違いやすい what とhow の使い分けについて、質問形式で2点確認していきましょう。

 

What?それともHow? その1

 

この日本語を英語にしてみてください! 

「あなたは私が大学院に行くことをどう思いますか?」 

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【正解】 What do you think about my going to a graduate school?

【不正解】How do you think about my going to a graduate school?

 

 「Aをどう思うか?」を、” How do you think aboutA? "としないこと!

 Howを使ってしまうと、以下のようになります。

 「あなたはこれをどうやって考えましたか?」

 「僕は感情に流されずに頭で考えました」 

  How do you think about this?

  I think about this with my brain not my emotions.

【ポイント】

  •  「どの様に考える?」に対する答えは、「頭を使って考える」です
  •  日本語の発想が間違っていて、「どう思う?」ではなくて「何を思う?」じゃないといけません。

 

【類題 】Howは正しいでしょうか?

1.あなたの新しい先生はどんな感じですか。 
How is your new teacher like?

2.その事故についてあなたはどう思いますか。 
How do you think about the accident?

正解は、後日発表! 

 

What?それともHow? その2

 

この日本語を英語にしてみてください! 

「(動物の)カバは英語でどう言いますか?」

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【正解】 What do you call カバ in English?

【不正解】How do you call カバ in English?

 

call は「何を+どの様に」の第5文型(SVOC)をとります。

だから、この疑問文は肯定文にすると We call カバ “hippopotamus” in English. になります。

そして、これを疑問文にすると、こうなります。

▼カバを英語で”athlete’s foot”と言いますか?
Do you call カバ “hippopotamus” in English?
▼カバを英語でどう言いますか?
What do you call カバ in English?

 

【ポイント】

  •  名詞を尋ねる場合は What(何?)になると言うことです
  •  Howは、方法を尋ねているのですから、「どのように?」の副詞です!決して名詞ではありません! 

同じ理由で、運賃を尋ねたり、人口を訊ねたりする場合も What です。

間違えてはいけないのは、「運賃」「手数料」「電話代」などがA is Bで結ばれた場合はwhatですが、「物 cost 金」「人 spend 金」などの場合はHow muchを使います。

 

【例文】

1.「運賃はいくらですか?」
【正解】What is the fare?
【不正解】How much is the fare?

2.「日本の人口はどのくらいですか?」
【正解】What is the population of Japan?
【正解】How large is the population of Japan?
【不正解】How much is the population of Japan?

3.「給料はいくらですか?」

【正解】What is your salary?

【正解】How high is your salary?

【不正解】How much is your salary?

4.「日本の首都はどこですか?」

【正解】What is the capital of Japan?

【不正解】Where is the capital of Japan?

5.「あんた洋服にいくら使ったの?」

 【正解】How much did you spend on clothes?

6.「この本はいくらしましたか?」

 【正解】How much did this book cost?

 

 

What?それともHow? まとめ

 

What とHow の使い分けについて、2点を気をつけて、会話で使ってみてください。

1つ目は、頭を使って考えるので「どの様に考える?」でなく、「何を思う」と考えてWhatを使いましょう。

2つ目は、名詞を尋ねる時は、どのように(方法など)を意味するHowではなく、Whatを使用しましょう。